前回で東岸は終わって今回から西岸観光編になります。
ルートの振り返り!
【東岸観光地】
7時:ホテル出発
7時半:カルナック神殿(約1時間):圧巻の神殿。
9時:ルクソール神殿(約40分)⇒ 西岸に移動
【西岸観光地】死者の世界!? (今回はここから)
10時半:メムノンの巨像(写真撮影のみ)
11時:王家の谷 (約1時間半)
13時:ハトシェプスト女王葬祭殿(45分)
14時:ラムセウム (外から写真撮影のみ)
14時半:王妃の谷(約1時間)最も美しい墓とも言われるネフェルタリの墓!入場料はなんと1人50$!
15時:ホテル到着&ツアー終了
陽が昇る東岸が生者の街なのに対して、陽の沈む西岸は死者の街と言われています。
王家の谷以外のルクソールの旅行記は下記からご覧ください👇👇
● 4000年の歴史!カルナック神殿へ
● 歴史が織りなすルクソール神殿
● 最も美しい墓?王妃の谷・ネフェルタリの墓へ
ルクソールの観光方法については下記の記事でご紹介しています!
東岸から西岸に移動
ルクソール神殿を出て西岸へ向かいます。
しばらくすると、あたりの風景はにぎやかな市街地から一変して、畑が広がっていました。
サトウキビやバナナ、マンゴーなどなど、さまざまな作物をつくっているそうです。
歴史でよく耳にした肥沃な大地ナイルの名残を感じる風景でした。
道中、ドライバーの方がウェルカムドリンクと称してサトウキビジュースをごちそうしてくれました。
甘くてやわらかい味のするジュースでおいしかったです。夫は少し癖があって好みじゃないと言っていましたが…
メムノンの巨象
西岸最初の目的地に着きました。
どん!
アメンホテプ3世の大きな像です。本当に大きい!
ちなみに像の後方には本来アメンホテプ3世の葬祭殿がありましたが、のちの王のメルエンプタハが石材を再利用するために解体したため現存していません。
これだけ立派な像が門に立っているので葬祭殿も見事なものだったのでしょう。
王家の谷到着!
西岸のメインスポットの王家の谷に到着!
王家の谷は、新王国時代に、墓荒らしからの被害を避けるためにトトメス1世によって建設されたのがはじまりです。
それ以前は王墓は荘厳な葬祭殿とセットで建てられるのが通例でした。そのため王墓は盗賊にも見つかりやすく盗掘の被害に遭いやすい状態でした。
そこでトトメス1世は、王墓を葬祭殿とは離れた西岸深くの岩山の谷に設置することにしたそうです。
以降のファラオもそれを踏襲していったため、この谷には王墓が集中するようになりました。
岩山が立派!
この崖と青空のコントラストを眺めるだけでも来た甲斐があります。
王家の谷の見学は260EGP(約1,150円)の入場券で3つの墓を選んで見る形式になっています。
一部別料金の墓があり、セティ1世やラムセス6世、ツタンカーメンの王墓はオプションで追加する感じになっています。
ちなみにセティ1世の墓はなんと1,000EGP(約4,400円)!
最新の入場料は以下の記事でまとめています。
各観光スポットのエジプト政府公式の最新情報は以下から。
ルクソール観光ではルクソールパスという便利な観光パスもあります!
5日間有効のフリーパスで、ルクソールのすべての遺跡や博物館で利用することができます。
ルクソールを周られる方にはおすすめです。
価格はプレミアムパスが250$、スタンダードパスが130$です。学生はそれぞれ半額です。
カイロパスを持っている場合には割引があり、それぞれ半額で購入することができます。学生も割引でさらに半額になります。
プレミアムパスでは入場料が高額なセティ1世の墓やネフェルタリの墓への入場も可能です。
詳細は下の記事でまとめています。
王墓がたくさん!おすすめはラムセス4世
私は入場券にくわえてセティ1世の王墓のチケットを購入して合計四つのお墓をめぐりました!
・ラムセス1世 (KV16)
・メルエンプタハ (KV8)
・ラムセス4世 (KV2)
・セティ1世 (KV17)
まずは上の三つからです。
わたしが見た中では、ラムセス4世(冒頭の写真と下のスライド1,2枚目)の王墓が特に印象に残っています。
三つの中だと一番のおすすめです。
ラムセス4世の王墓はレリーフや壁画の保存状態が良く、色鮮やかで目を引きました。
ヒエログリフもくっきり残っていて、帰ったら勉強して解読してみようと変に思いたってパシャパシャと写真におさめていたぐらいです笑
ラムセス1世の王墓も丁寧に塗られた壁画が残されていました。
ホルス、アヌビスの二柱に連れ添われたラムセス1世の画(スライド3枚目)が有名です。
即位期間が短かったこともあり王墓自体はコンパクトです。
メルエンプタハの王墓は、玄室が広く厳かな雰囲気で他の二つの王墓とはひと味違った雰囲気でした。
ただ、壁画は風化している箇所が多かったです。
王家の谷の地図です。
壁画の風化具合はそれぞれですが、地図上で王墓が長く見えるものは内装も凝っているものが多いかと思います。
セティ1世の黄金色の王墓
お次は王家の谷で(個人的に)メインのセティ1世の王墓です!
王家の谷の中でも屈指の大きさの王墓で、階段が長く深く地下まで伸びています。
階段を抜け玄室にたどりつくと、壁面の壮麗さと精巧さに息をのみました。
セティ1世の墓は天井に描かれた天体図が見どころの一つになっています。
(暗くてブレてしまっていて写真は残っておらず…)
この天体図にはイケム・セクという北の空の星々が描かれています。
永遠の象徴として、地平線に沈むまず輝き続ける北極星とその周辺の星座を描いたそうです。
ちなみに!ふんころがし!わお!
古代エジプトではフンコロガシ(スカラベ)は神聖な生き物でした。
丸いフンを転がして運ぶ様子がさながら太陽の運行を司る神のようだと見られ、太陽神ケプリとして崇拝されていました。
ケプリは日の出=再生を象徴する太陽神の一形態でもあるため、こうして王墓にも盛んに描かれているそうです。
西岸後編に続く~
壁画は見てもあまりわからないものも多かったのですが、それでもやはり感動しました。
岩山の景色も立派で来れてよかったです!
次回はハトシェプスト女王葬祭殿と王妃の谷の記事になります!
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